人口集中地区での飛行や夜間飛行、目視外飛行などを行う場合は、国土交通省への飛行許可・承認申請が必要です。
申請はオンラインのDIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)から行えますが、初めての方には入力項目が多く難しく感じられるかもしれません。
この記事では、DIPS2.0での飛行許可申請の流れと、つまずきやすいポイントをわかりやすく解説します。
飛行許可・承認申請が必要になる主なケース
100g以上の無人航空機で、特定飛行と呼ばれる飛行を行う場合には、原則として許可や承認が必要になります。
代表的なのは次のようなケースです。
- 人口集中地区(DID)の上空での飛行
- 空港等の周辺や150m以上の高さでの飛行
- 夜間の飛行
- 目視外での飛行
- 人や物件から30m未満の距離での飛行
- イベント上空での飛行や危険物の輸送、物件投下
どの飛行が許可・承認の対象になるかは、飛行させる場所や方法によって変わります。
最新の飛行ルールは、国土交通省の公式サイトで必ず確認してください。
申請期限は「飛行開始予定日の10開庁日前」まで
飛行許可・承認の申請は、飛行開始予定日の10開庁日前までに行う必要があります。
開庁日とは土日祝日や年末年始を除いた平日のことなので、カレンダー上の10日前より早く準備する必要があります。
特に年末年始は行政機関の休みが入るため、初日の出や正月の空撮を計画している場合は、11月中から余裕をもって申請しておくと安心です。
書類に不備があると修正のやり取りで時間がかかるため、実際には3〜4週間前を目安に申請するのがおすすめです。
申請前に準備しておくもの
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| DIPS2.0のアカウント | 機体登録で使ったアカウントでログインする |
| 機体登録 | 100g以上の機体は登録記号の取得と機体への表示が必要 |
| 機体の情報 | メーカー・型式、改造の有無、機能や性能の情報 |
| 操縦者の情報 | 飛行経歴や知識・能力に関する情報 |
| 飛行マニュアル | 国土交通省の標準マニュアルを使うか独自に作成する |
| 飛行計画の内容 | 飛行の目的、日時、場所、高度、飛行の方法など |
国土交通省の資料によると、2025年2月のDIPS2.0の飛行申請画面の改修により、操縦者の適合性に関する情報は事前登録の段階でまとめて入力する方式に変わりました。
申請のたびに同じ内容を入力する手間は減りましたが、以前からDIPS2.0を利用している方は登録内容の更新が必要な場合があります。
DIPS2.0での申請の流れ
STEP1:DIPS2.0にログインする
国土交通省の無人航空機ポータルサイトからDIPS2.0にアクセスし、機体登録を行ったアカウントでログインします。
STEP2:機体情報と操縦者情報を登録する
申請に使う機体と、飛行させる操縦者の情報を登録します。
ホームページ掲載機体であれば、一部の確認項目を省略できる場合があります。
STEP3:飛行許可・承認申請を作成する
飛行の目的や日時、場所、飛行の方法、使用する飛行マニュアルなどを入力します。
飛行範囲は具体的に記載し、包括申請の場合は対象となる期間や範囲を正しく設定しましょう。
STEP4:申請を提出して審査結果を待つ
内容を確認して申請を提出したら、審査の結果を待ちます。
不備がある場合は補正の連絡が来るため、メールやDIPS2.0の通知をこまめに確認しましょう。
許可・承認が下りたら、許可書を確認してから飛行を行います。
申請でつまずきやすいポイント
- 開庁日の数え方を間違えて申請が間に合わない
- 機体登録の有効期限が切れている
- 飛行場所や飛行範囲の記載があいまいで補正を求められる
- 飛行マニュアルの内容と実際の飛行方法が合っていない
- 許可後に飛行日誌の記録を忘れる
許可・承認を受けたあとも、飛行日誌の記録や飛行計画の通報など、守るべきルールがあります。
万が一の事故に備えて、賠償責任保険への加入もあわせて検討しておくと安心です。
よくある質問
Q. 包括申請とは何ですか?
同じ操縦者が同じような条件で繰り返し飛行する場合に、期間や範囲をまとめて申請する方法です。
業務で何度も飛行させる場合に使われることが多く、毎回個別に申請する手間を減らせます。
Q. 100g未満のドローンでも申請は必要ですか?
100g未満の機体は無人航空機ではなく模型航空機として扱われ、飛行許可・承認の対象外になるのが基本です。
ただし空港周辺や重要施設の周辺など、別の法律や条例で飛行が制限される場所があるので注意が必要です。
Q. 申請が10開庁日前に間に合わない場合はどうなりますか?
原則として期限内の申請が必要です。
災害対応など公共性の高い緊急の場合を除き、間に合わない場合は飛行日程を見直しましょう。

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